ナンキンハゼ

トウダイグサ科シラキ属。

中国原産の落葉高木。

写真のナンキンハゼは、いつもバレエピラティスに通っている小田原アリーナの駐車場横に植えられているものです。一緒に写っている鳥はムクドリです。

ナンキンハゼは秋の紅葉があざやかでとても美しいことから、公園や街路樹などによく植栽されています。

また、落葉し、実がはぜた後に残る白い種子がとても目立ち、おもしろいのです。この種子を覆う白い成分はロウで、昔はロウソク用のロウを取る材料とされていました。また、ムクドリなどの鳥類が食べ、表面のロウだけを消化吸収し、残りの種子を排泄することで色々な場所に種子が分散されます。

 

乾燥に強く、成長も早く、秋の紅葉が大変美しいこのナンキンハゼ。人気の樹木なのですが、実は色々と問題があるそうです。

夏に奈良に行ったときに、帰化植物を研究している友人に聞いたのですが、今、若草山を含む奈良公園一帯では、外来種であるナンキンハゼが生態系を破壊しかねないほど蔓延って問題になっているとのことでした。奈良公園一帯の植生はシカが大きくかかわっていますが、ナンキンハゼはシカが食べないのも蔓延る原因のようです。

また特別天然記念物「春日山原始林」にも侵入し、奈良県は原則としてナンキンハゼを駆除する方針を打ち出しているとのことでした。日本古来の風景がなくなってしまっては困りますものね。早急に手を打ってほしいものです。

 

今日、バレエピラティスのレッスン後、駐車場横のナンキンハゼの木を見たところ、ちょうどムクドリの群れがいて、白い種子を食べていました。ムクドリは我が家の柿の実も食べに来ていましたが、カメラをむけると逃げてしまい、写真を撮り損ねていました。そこで、今日は少し遠くから撮ってみたところ、ラッキーにも撮影に成功しました(*^^)v

ムクドリ科ムクドリはスズメとハトの間くらいの大きさでほぼ全国で一年中見られます。

くちばしと足が黄色くて良く目立ちます。ねぐらでは数千から数万羽の大群になることもあります。朝早く小さな群れで飛び立ち、木の実や昆虫などを食べます。